明治サステナ通信 vol.9 ~J-クレジット制度の概要~
皆さんこんにちは!開発グループの本間です。
本日から4回は皆さん気になっているJ-クレジット制度についてお話しします。「クレジットってそもそも何?」「どういう仕組みなの?」など、疑問が少しでも解消されれば幸いです。
【J-クレジット制度とは】
・J-クレジット制度 ・・・国(『J』apan)が運営するカーボン・クレジットの制度
・カーボン・クレジット・・・二酸化『炭素』に代表される温室効果ガス(GHG)について、その排出抑制量を数値化して認証(=『クレジット』化)し、売買する仕組み
まとめると、「GHG排出量を抑制する取り組みについて、その抑制量を国が認証して売買できるようにする制度」となります。これにより、GHG排出削減による『資金の循環』を発生させ、関連する投資を促進し、経済と環境を両立させることを目的としています。
出典:J-クレジット制度事務局 J-クレジット制度について
J-クレジット制度では、クレジットを「売る側(クレジット創出者)」と「買う側(クレジット購入者)」が存在し、それぞれのメリットは以下が挙げられます。
【J-クレジット制度を活用するメリット】
出典:農林水産省 農林水産分野におけるカーボン・クレジットの拡大に向けて
両者共通のメリットは「PR効果」です。制度の活用=GHG削減の取り組みをしている、ということのアピールにつながります。
売る側のメリットは、わかりやすく「クレジットの売却益」です。GHG削減の取り組みには設備投資や稼働コストがかかることもあるため、その負担を軽減し、さらなる投資への原資にもなります。
買う側のメリットは色々と難しいことが書いてありますが、簡単に言うと「買ったクレジット分は、自分がGHG排出を減らしたことにできる」ということです。この「減らしたことにできる」というのが若干ややこしいのですが・・・それはおいおいお話しできればと思います。
ということで今回はJ-クレジット制度の概要についてお話ししました!次回は「GHG排出削減量の考え方」についてお話しいたします。