明治サステナ通信 vol.14 ~アミノ酸バランス改善飼料によるJ-クレジット制度の活用~
皆さんこんにちは!開発グループの本間です。
引き続き、アミノ酸バランス改善飼料のお話です。今回は、J-クレジット制度を活用するにはどのような条件があるのかをご紹介します。
前回お話しした通り、「アミノ酸バランス改善飼料の給餌」とは、不足しがちな必須アミノ酸であるリジンを給与し、不要なタンパク質の給餌量を抑えつつ、排せつ物からの温室効果ガス(GHG)の排出を抑える、という取り組みです。早速ですが、アミノ酸バランス改善飼料を用いたJ-クレジット制度の方法論には以下のような条件があります。


出典:J-クレジット制度 ホームページより
一番のポイントは、②のCP含有率を下げる、という点です。例えば、CP含有率を下げるために大豆粕の給与量を減らしてリジンを添加剤で補った場合、あくまで下げるのはCP含有率だけなので、それ以外の栄養素のバランスも整える必要があります。結果として飼料メニュー全体の調整が必要となるため、飼料会社と一緒に設計を見直すことが大切です。
また、③の排せつ物処理方法についてもポイントがあります。最終的に排せつ物から発生するGHGの量は、排せつ物の処理方法で大きく変わります。例えば、堆肥舎で数か月かけて自然に発酵させる「堆積発酵」は、スラリーでの「貯留」や撹拌機を用いた「強制発酵」よりもGHGの発生量が多くなります。一方で、J―クレジット制度の観点(=取り組みによりどのくらいGHGを減らしたか)で言えば、GHG発生量の多い堆積発酵の方が抑制量も大きくなり、クレジットの認証量が多くなります。
酪農家の皆さんにとって、飼料メニューを変更することは勇気のいることかと思います。環境への意識も大切ですが、何よりも乳牛を健康に飼うことが一番の基本です。実際に取り組まれる際は、自身の牧場にあった取り組みかどうかを周りの方々と確認しながら進めていくことが大切だと思います。
ということで今回はここまで。次回は「アミノ酸バランス改善飼料の給与におけるメリット」に焦点を当ててご紹介します!