明治サステナ通信 vol.8 ~牛乳のカーボンフットプリント算定~
皆さんこんにちは!開発グループの本間です👍
連載も8回目を迎える本稿ですが、今日もしつこく地球温暖化に関する話をしたいと思います😅世間で注目が集まっている分野ですので、「またか」と言わずお付き合いください。
「地球温暖化抑制に大事なことは温室効果ガス(GHG)の削減」というのは過去の連載でお話ししました。
明治サステナ通信 vol.3 ~畜産分野の温... | Meiji Dairy Advisory COMMUNITY (coorum.jp)
しかし、そうは言っても「現状でどのくらい排出しているのか?」「取り組みをしたらどのくらい削減できるのか?」の具体的なイメージがわかなければ、取り組みの適正な評価が難しいですし、モチベーションも上がりませんよね。そこで、GHG削減の取り組みには、経済活動で発生する温室効果ガスを工程ごとに分けて算出することが重要です。この算出を「カーボンフットプリント(CFP)算定」と言います。
明治では、国内乳業メーカーとして初めて牛乳のCFP算定を行いました。算定にあたっては、「上流:調達」、「中流:生産」、「下流:流通~廃棄」に区分を分け各工程ごとの排出量を算定しています。
出典:㈱明治 ホームぺージ
算出の結果、上流、つまり生乳を主とする原料調達において、牛乳全体の9割を占める温室効果ガスが発生している、という結果になりました。
出典:明治HD㈱ ホームぺージ
酪農家の皆さんにとってはショッキングな結果かもしれません。しかし、割合が多いから悪い、ということでは決してありません。ゲップなど牛が生命活動を維持するためにやむを得ないものもあり、何より生乳によって恩恵を受けているのは乳業メーカーです。結果を受けて、「すべてのサプライチェーンで出来ることを考え、具体的なアクションにつなげていく」ことが消費者や国際社会により一層認められるための第一歩になります。
そうした取り組みのお手伝いになる情報をこれからの連載でもお伝えしていきたいと思います。
ということで4回にわたってお伝えしてきた「明治の環境対策」のお話はここまでです。次回からの4回は「J-クレジット制度」についてお話しします!