明治サステナ通信 vol.15 ~アミノ酸バランス改善飼料におけるメリット~
皆さんこんにちは!開発グループの本間です。
今年はインフルエンザが非常に流行っているそうです。まだまだ寒い日が続きますが、みなさんお体ご自愛ください。
前回、前々回とアミノ酸バランス改善飼料に関して、「理論」と「J-クレジット制度の活用」の話をしました。今回は、実践した際のメリットについて実際の事例をもとにお話しいたします。
毎回同じことを書いていてしつこいのですが、「アミノ酸バランス改善飼料の給餌」とは、不足しがちな必須アミノ酸であるリジンを給与し、不要なタンパク質の給餌量を抑えつつ、排せつ物からの温室効果ガス(GHG)の排出を抑える、という取り組みです。
そしてJ-クレジット制度を活用するには、給餌メニューのCP含有率を下げる必要があり、飼料メニューの調整が必要です。
明治サステナ通信 vol.14 ~アミノ酸バ... | Meiji Dairy Advisory COMMUNITY
それにより、取り組んでいる酪農家に「J―クレジットの創出と売却益」というメリットが生まれます。ですが、実はこの他にもメリットがあります。ずばり、「飼料コストの低減」です!
以下のグラフは、実際にアミノ酸バランス改善飼料の給餌に取り組んだ酪農家さんのTMRメニュー変更例です。
表中にある「アジプロ」がリジンの添加物となります。

単純にアジプロを追加するだけではコストアップになってしまいますが、CP含有率を下げながら全体のバランスを調整しています。その結果、前後の飼料コストを比較すると、乳牛1頭当たり11.5円/日のコスト削減という結果となりました!この酪農家さんは乳牛200頭規模でこの取り組みを行っており、月間で7万円のコスト削減を実現しています。
これを読んでくださっている方の中には、「CP率を下げて牛の体調は変化ないの?」と考える人もいると思います。この酪農家さんでは、取り組みの前後で牛の体調や生乳生産量に変化は見られませんでした。まさに不要なタンパク質の給与を抑えて生産性を向上した好事例であると言えます。
サステナビリティという大義だけでなく、別のメリットも感じて頂けることが、前向きに取り組んでいくために大事なことだと思います。
ということで今回はここまで。次回は「味の素と明治の協業モデル」についてお話しします!